太陽電池の仕組みはいたって簡単


 今さら…なのですが、太陽光発電ステムとは、どのようなものでしょう。
太陽光発電システムとは、同様に屋根の上によく見かける太陽熱を利用したソーラー温水器とは違い、太陽の光を利用し電気を発生させ、家庭内に電気を送り込みます。
 光を利用するといっても、太陽の光がそのまま電気の元で、光を受けやすいもので光を集めると電気が発生するというものではありません。
パネルには、太陽の光が当たると電気が発生するシリコンという材料を使っています。
その専用のパネルを屋根に敷き詰め、大きな電力を生み出します。
シリコンは、プラス側のものとマイナス側のものとを重ね合わせて使用します。
重ね合わせられたシリコンは、太陽光の照射で乾電池のように電気を流す準備を整えます。
そしてパネルに電線を繋ぐ事で電気を取り出す事が出来ます。
 仕組みとしては、そのように単純です。
燃料を使い、タービンを回したりするのではなく、水流で水車を回すのでもなく、あくまでも自然の原理を用いてパネルに太陽の光を照射する事で、電気が発生するのです。
ただし、そのまま家庭内に電気を送るのではなく、取り出された電気は乾電池と同様、直流電流なので、パワーコンディショナーという100Vに変換する機器が必要になります。

シリコンは希少価値が高いのでは?


 他の電力システムと同様、エネルギー源の枯渇の問題があるのではないかと、よく思われます。
シリコンは、ケイ素化合物で、ケイ素は地球上に存在する元素の中で、酸素に次いで多いのです。
その為、無尽蔵に存在すると言われています。
取扱いやすく、高純度化しやすい物質でもあり、現状では原油のコストと比較すると数倍と言われていますが、このまま供給量が増加すれば、非常に安価なものとなる可能性があります。
太陽光発電システムは、発電時に二酸化炭素を出さず、騒音もなく、排気ガスも排出しません。とても環境にやさしいクリーンなエネルギーなのです。

パワーコンディショナーの役割


 直流電流を100Vに変換する機器として、パワーコンディショナーを紹介しましたが、太陽光パネルから流れる電気の制御や、保護機能も備わっていて、太陽光発電システムにとっては非常に重要な役割を担っています。
電圧は、各家庭ごとに微妙な差があり、白熱電球などに「100V」や「110V」の表記がありますが、これらの電圧がきっちり流れるものではありません。
電気の性質上、電圧は固定されたものではなく、100V以上で流れたり、100V以下で流れてしまう場合もあります。
余談ですが、一般の電気機器は90V〜110Vでも充分に可動するようになっており、機器の動作に支障はありません。電球だとそのまま電圧が影響されるので、100V用を使用した場合、90Vであれば少し暗くなったり、110Vだと明るくなったりします。
法令上は、電力会社から供給される電力の電圧は、95V-107Vの範囲と定められていますので、パワーコンディショナーの出力はそれぞれの状況に応じて設定を行います。
電気は、電圧が高いところから、低いところへと流れる性質がありますので、例えば、107Vの電圧で使用されている家庭の場合、パワーコンディショナーで108Vに設定すると、流れてくる電圧よりも太陽光発電システムで作られた電圧の方が高くなり、電力会社側に流れるようになります。
これが、売電の仕組みでもあり、パワーコンディショナーはこの部分でも大きな役割を果たしているのです。

太陽光パネルの寿命って?


 太陽光パネル自身は、シリコンを強化ガラスで覆ったものなので、劣化や腐食もあまり考えられなく、メーカーとしての期待寿命は20年と言われています。
パワーコンディショナーの期待寿命は10年と言われています。
パネルは長寿命だと安心ばかりするのではなく、パネルから出てくるリードや設置に使用したビス等の細かな部品にも配慮は必要だと思われます。
大きな建築物でも、一般的な住居でも自動車でも定期メンテナンスは必要です。
メンテナンスに関しては、法的には、特に指定されてはいませんので、義務ではありませんがJPEAでは可能であれば、割れが無いか、サビが無いか、汚れが無いか、ユーザー様ご自身で、目視ででも月に一回は見るべきとされています。
異常があれば、メーカーや業者に依頼し、出力がきちんと出ているか、部品が劣化していないか点検し、定期的に手入れを行う事も、長持ちさせる事の秘訣だと思います。
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